モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルはどちらも日本固有のアオガエルです。
もし森でみかけたら(どちらも、特にモリアオはめったに見ることはできませんが)そうとうなマニアでないかぎり見分けることは難しいと思います。
モリアオガエルは樹上性としては日本最大のカエルなので、大人になればその大きさで見分けがつくかもしれませんが、子供のころはうり二つなのでほぼわからないのです。
かくいう私もオタマジャクシから育てて上陸したモリアオガエルをほぼ一年シュレーゲルだと思い込んで育てていました。
だんだんと背中に斑点が出てきて、ようやく「ん?」となりましたが、モリアオガエルは住む地域によって斑点が出ない緑一色のものも多く、わからなかったかもしれません。
ということで今回はいつ頃からこの二種類は見分けがつくのか問題について検討したいと思います。
右の子は2023年7月頭に上陸して20日ほど経った子です。
かわいいですね~♥
シュレーゲルアオガエルは大人で4センチくらいの緑色のカエルで、つやのある皮膚と黄色い手足が特徴です。
目の周りに金色っぽい縁が黒目を取り囲んでいます。
まさにこのモリアオの赤ちゃんは条件に当てはまってますよね。
さてこちらは、上陸後3ヶ月4センチ程度に育った子です。
上の写真と比べ、少し皮膚がざらっと見えていますね。
目の周りも若干濃くなってきましたが手足はまだ黄色いです。
これは上陸後4ヶ月、6センチになったところです。
たぶんメスです。
みごと、手足の黄色は抜けて薄いグレーがかった白色になっています。
ただ同時期の子でもオスなどは一回り小さく、手足は黄色いです。
ということは「上陸後○ヶ月」というよりは成長した大きさによるのかもしれません。
また、上陸後3ヶ月で10月になって猛暑が一段落して、外に日光浴に出すようにしてから体色変化が早まったような気がしています。
確かではないのですが、このあたりにかんしては次回紫外線をテーマに記事を書いてみたいと思います。
ちなみに下は2才過ぎの大人です。
手足はほぼ白に近いグレー、目の縁はオレンジに近い銅色で、まさにモリアオですね。
この記事の動画もどうぞ合わせてご覧ください。
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